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第1回 英検準1級語彙問題特講

  • logoport
  • 2017年1月9日
  • 読了時間: 3分

「英検準1級語彙問題特講」のコーナーでは、英検準1級の筆記大問1に出題されるレベルの語彙問題を出題します。英検、TOEIC、TOEFL、TEAPといった試験は、目的も出題内容も異なりますが、英語の力を測るための試験である点は同じ。そして、ボキャブラリーの力が不可欠である点も同じです。本番レベルの問題と特別講義を読んで語彙力を一気に高めてください。

さっそく問題を見てみましょう。

問題

The baby turtles are especially ( ) during the first few hours of their lives. A very high percentage of them are eaten by birds at this time.

1 spacious 2 prosperous 3 vulnerable 4 imperative

特別講義

問題文は「ウミガメの赤ちゃんは、生まれて最初の数時間の間がとりわけ(   )。非常に高い割合のウミガメの赤ちゃんたちが、この時間帯に鳥に食べられてしまう。」という意味の文です。自然の厳しさを感じますね。空欄の周りを見ると、間に副詞especially(特に、とりわけ)がはさまっていますが、The baby turtles are ( )というシンプルな構造のbe動詞の文。空欄に入る形容詞を選ばせる問題です。2文目の内容から、空欄には「危険な」のような意味の語句が入るのではないかと想像できます。

選択肢1のspaciousは名詞space(空間、宇宙)の形容詞形で、「広々とした」という意味。spaceは日本語でも「スペース」というので、その形容詞形だとわかれば覚えやすいですね。

選択肢2のprosperousは「(特に経済的に)繁栄した」という意味の形容詞。動詞形のprosper(栄える、成功する)、名詞形のprosperity(繁栄、成功)も重要語なので、あわせて覚えてしまいましょう。

選択肢3のvulnerableは「攻撃されやすい、傷つきやすい」という意味の形容詞で、この問題の正答となります。vulnerableは単に物理的・身体的な傷つきやすさだけでなく、メンタルな傷つきやすさも表します。

例:She was very vulnerable after the death of her husband.(彼女は夫の死後、とても傷つきやすくなった。)

語尾が-bleで終わっているので、名詞形はvulnerability(傷つきやすさ、脆弱性)となります。-bleで終わる形容詞の多くは、-bilityという語尾の名詞形を持ちます。覚えておいてくださいね。

選択肢4のimperativeは「必須の、避けられない;命令的な、断固とした」という意味。imperial(帝国の、皇帝の)、emperor(皇帝)と同じ語源の言葉だと知ったら、覚えやすいかもしれません。

それでは、最後に問題文を声に出して読んでみましょう。

The baby turtles are especially vulnerable during the first few hours of their lives. A very high percentage of them are eaten by birds at this time.

(ウミガメの赤ちゃんは、生まれて最初の数時間の間がとりわけ襲われやすい。非常に高い割合のウミガメの赤ちゃんたちが、この時間帯に鳥に食べられてしまう。)

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*ロゴポートのスタッフが制作に関わった『英検準1級語彙問題完全制覇』(ジャパンタイムズ刊)には、本番さながらの語彙問題がなんと501問収録されています。ぜひご活用ください!

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