第22回 英検準1級語彙問題特講
- logoport
- 2017年7月15日
- 読了時間: 2分
選択肢は3語から成る熟語。手ごわそうです。皆さん、意味はわかりますか?
それでは今回も問題から。
問題
When traveling, you should always bring more money than you plan to spend. You might need that money to ( ) in the case of an emergency.
1 look out for 2 get shot down 3 come down with 4 fall back on

特別講義
問題文は「旅行するときは、使う予定よりも多くの額のお金を常に持ち歩くべきだ。非常の際、( )べきそのお金が必要になるかもしれないからだ」という意味です。選択肢には3語から成る動詞表現が並んでいて、「なんとなく意味が推測できそうだけど、正確な意味はわからない」という感じではないでしょうか? ひとつひとつ確認していきましょう。
選択肢1のlook out forは「…に気をつける」という意味です。
例:Look out for pickpockets.
(スリに注意しなさい)
また、forがつかないlook out「気をつける」の形もよく使うので覚えておきましょう。
例:Look out! There’s a bike coming.
(危ない! 自転車が来てるよ)
選択肢2のget shot downについては、まずgetの使い方を確認しましょう。このgetは〈get+動詞の過去分詞〉で「…される」という意味を表し、例えばget arrestedなら「逮捕される」となります。またshoot downは「…を撃ち落とす」「…を拒否する、却下する」という意味。つまり、get shot downで「撃ち落とされる」「拒否される、却下される」という意味になります。
例: The helicopter got shot down while flying over enemy territory.
(ヘリコプターは敵地上空を飛行中に撃墜された)
例:His proposal got shot down during the board meeting.
(彼の提案は役員会において却下された)

選択肢3のcome down withは「〈病気〉にかかる」を意味し、ふつう深刻な病気ではなく比較的軽い病気に使います。
例:I think I’m coming down with a cold.
(かぜをひいたようだ)
選択肢4のfall back onは「〈お金・人など〉に頼る」を意味し、これが正答です。「困ったときに最後の手段として頼りにする」というニュアンスを含む表現です。
例:Angelica has some good friends to fall back on.
(アンジェリカには(いざという時に)頼れる親友が何人かいる)
2語や3語から成る動詞表現は、繰り返し学習して記憶に定着させることが大切です。「なんとなく意味がわかりそう」ではなく、きっちりと覚えるように心がけてくださいね。では最後に今回の問題文を声に出して読みましょう。
When traveling, you should always bring more money than you plan to spend. You might need that money to fall back on in the case of an emergency.
(旅行するときは、使う予定よりも多くの額のお金を常に持ち歩くべきだ。非常の際、頼るべきそのお金が必要になるかもしれないからだ)
© Logoport

コメント