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第23回 英検準1級語彙問題特講

  • logoport
  • 2017年8月7日
  • 読了時間: 2分

今回の選択肢は名詞の複数形。これらの選択肢にはある共通点があるのですがわかりますか? その点にも意識しながら問題を読んでみましょう。

問題

It's rather common for retired politicians to write (   ) describing the time they spent in office.

1 invoices 2 autobiographies 3 warranties 4 inventories

特別講義

describeは「…を描写する、説明する」、in officeは「(公職にある人が)在職して」という意味を表します。問題文は「引退した政治家が、在職中の日々を描写した(   )を著すのはわりとよくあることだ」という意味です。この文脈で(   )に入れるのにふさわしい語はどれでしょうか? 確認していきましょう。(以下の解説では選択肢の名詞を単数形にしてあります。)

選択肢1のinvoiceは「送り状、(明細が記された)請求書」のことです。例えば業者に家の修繕をしてもらった場合、「壁面塗装 ○○円/給湯器交換 ○○円/合計 ○○円」などと記された請求書が来ますね。これらがinvoiceです。TOEICなどの試験にもよく出る語なので必ず覚えておきましょう。最近は紙のinvoiceではなく、ネットを介してelectronic invoice(電子請求書)が送られてくることも多いですね。

なお、invoiceは第1音節にアクセントがあり、[ンヴォイス]と発音します。

選択肢2のautobiographyは「自伝、自叙伝」の意味で、これが正答です。〈auto-(自身の、独自の)+biography(伝記)〉という構造になっていて、このauto-はほかにautomatic(自動の)やautomobile(自動車)、autocracy(独裁政治)などにも見られます。

autobiographyの形容詞形autobiographical(自伝の、自伝風の)も次の例で覚えておきましょう。

例:an autobiographical novel(自伝的小説)

例:Hanson’s newly released movie is largely autobiographical.

 (最近封切られたハンソンの映画は大部分が自伝的な内容だ)

選択肢3のwarrantyは「(商品の)保証;保証書」のことで、「書かれたguarantee(保証)」ということができます。(つまり、すべてのwarrantyはguaranteeですが、書かれていないguaranteeはwarrantyではありません。)

例:This portable music player has a two-year warranty [guarantee].

 (この携帯音楽プレーヤーには2年の保証がついている)

選択肢4のinventoryは「(商品などの)目録、一覧表;在庫」を意味します。アクセントは第1音節にあり、[インヴェントリ]と発音します。

例:Bill made an inventory of his property.

(ビルは自分の財産の一覧を作った)

例:The store’s inventory is low.

 (店の在庫が低下している)

今回の選択肢はすべて文書でしたね。最後にもう一度問題文に目を通して、今回の学習を終えましょう。

It's rather common for retired politicians to write autobiographies describing the time they spent in office.

(引退した政治家が、在職中の日々を描写した自伝を著すのはわりとよくあることだ)

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