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第24回 英検準1級語彙問題特講

  • logoport
  • 2017年9月26日
  • 読了時間: 3分

今回の問題の選択肢を見ると、語尾が-al、-ous、-ate、-able。品詞は……。

皆さん、わかりますね?

問題

Tina and Jerry made a (   ) agreement over how to split their parents' assets, but they never put it into writing.

1 verbal 2 previous 3 legitimate 4 sociable

特別講義

assetは「資産、財産」のこと。問題文は「ティナとジェリーは両親の財産をどのように分割するか(   )同意したが、文書にはしなかった」という意味です。子ども2人がinheritance(相続)についてなんらかの同意をしたようですね。どのような同意なのでしょうか? 選択肢を見ていきましょう。

選択肢1のverbalは「口頭の、言葉による」を表し、これが正答になります。 (   )にverbalを入れると、前半の「口頭で同意した」という内容と、but以下の「書面にはしなかった」という内容とが対比される文になって、自然なつながりになりますね。

verbal ability(言語能力)

:non-verbal communication((身振りなどによる)非言語コミュニケーション)

:The immigrants were frequently victims of verbal abuse.

(移民たちは度々言葉の暴力を受けた)

なお、「身体的虐待」はphysical abuseと言います。

選択肢2のpreviousは「前の、以前の」を意味します。

:the previous day(前日)

:I have a previous engagement, so I cannot go with you.

 (先約があるのでご一緒できません)

:No previous experience is required for this job.

 (この仕事には前もっての経験は必要ありません=この仕事は経験不問です)

また、previous to ...「…より前に」という形で使われることもあるので、あわせて覚えておきましょう。

Previous to 1990, very few people had cellphones.

 (1990年以前には携帯電話を持っている人はきわめて少なかった)

選択肢3のlegitimateは「合法的な、正当な」という意味。

:We cannot break the contract without a legitimate reason.

 (正当な理由なしに契約を破棄することはできない)

:Silvia’s claim is perfectly legitimate.

 (シルビアの主張はきわめて正当なものだ)

また、legitimateを短くしたlagitは「本物の」という意味でよく使われるスラングです。きちんとした英語には聞こえないので使うときには注意が必要ですが。

例:Are you sure their offer is legit? It sounds too good to be true.

  (あのオファーはホントだと思う? ちょっと話がうますぎる気がするんだけど)

選択肢4のsociableは「社交的な、交際好きな」という意味です。

:Sam is a lively and sociable guy.

 (サムは快活で社交的な男だ)

:I’m not feeling very sociable right now.

 (今はあんまり人に会いたい気分じゃないな)

同じ語源の形容詞にsocialがありますが、ほとんどの場合、sociableの代わりに使うことができます。つまり、上の例文はSam is a lively and social guy.やI’m not feeling very social right now.ということもできます。

socialの非常によく使われる使い方はsocial life(社会生活)とsocial skills(ソーシャルスキル、社交術)。

:I’m so busy with work that I have no social life.

 (仕事がとても忙しくて社会生活を送るひまがない)

:Aside from academic subjects, children also learn valuable social skills at school.

 (子どもたちは学校で学科のほかに有益なソーシャルスキルを学ぶ)

ティナとジェリーは遺産分割の件を文書にしませんでしたが、その後もめることはなかったのかちょっと気になりますね。重要なことはverbal promise(口約束)でなく、やはり文書で残しておくほうがいいかもしれません。

では最後に、今回の問題文を改めて読んでみましょう。

Tina and Jerry made a verbal agreement over how to split their parents' assets, but they never put it into writing.

(ティナとジェリーは両親の財産をどのように分割するか口頭で同意したが、文書にはしなかった)

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