第2回 英検準1級語彙問題特講
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- 2017年1月16日
- 読了時間: 2分
さあ、今回は「特講」第2回です。さっそく問題を見てみましょう。
問題
Jonah was worried that he wouldn't do well living abroad. Luckily, though, he ( ) in Singapore.
1 thrived 2 bickered 3 resorted 4 spoiled
特別講義

問題は、「ジョナは海外でうまく生活していけるか心配だった。しかし幸いなことに、彼はシンガポールで( )。」という意味の文です。2文目のthough(しかし)に注目! このように逆接を表す接続詞は文の内容を理解するうえで非常に大切なので、見落とさないことが大切です。「うまく生活していけるか心配だった」→「しかし」と続いているので、「実際にはうまくいった」という内容が続くのが自然ですよね。
ちなみに、1文目のwell livingですが、2語の間でlの音が続いてくっついて聞こえるので聞き取るときには注意が必要です。
今度は、選択肢を見てみましょう。選択肢はすべて動詞の過去形になっています。
選択肢1のthriveは「(人や事業などが)うまくいく」という意味で、これが正答になります。thriveにはこのほか、「(植物などが)育つ」という意味もあります。
例:The plants thrived in the moist environment.
(その植物は湿潤な環境で育った)
第1回で出てきたprosperと類義語ですね。また、ing形が形容詞化したthriving(繁栄した、盛況の)もa thriving business(好況産業)のような形でよく使います。
選択肢2のbickerは「(つまらないことで)言い争う、口論する」という意味の動詞。
選択肢3のresortは「(最後の手段として)訴える」という意味の動詞です。resortというと、皆さんには「行楽地、リゾート地」という名詞の使い方がなじみ深いと思いますが、同じ名詞の使い方でも、「頼りにする手段、方策」という意味もあって、as a last resort(最後の手段として)という言い回しでよく使います。
選択肢4のspoilは自動詞だと「台無しになる、だめになる」という意味ですが、「~を台無しにする、だめにする」という他動詞としてのほうがよく使います。
例: This milk is spoiled.
(牛乳がだめになった)
「牛乳がだめになった」つまり「傷んだ、腐った」ということですね。形容詞化した過去分詞spoiled(だめになった、傷んだ)もあります。spoiled eggs(傷んだ卵)といった具合です。
もう一つspoilで覚えておきたいのは、「〈子ども・ペットなど〉を甘やかす」という意味です。「欲しいものなどを何でも与えたりして甘やかす」。そうすると子どもなんかは「ダメになる」という発想なんですね。
それでは最後に、問題文をもう一度見直しておきましょう。
Jonah was worried that he wouldn't do well living abroad. Luckily, though, he thrived in Singapore.
(ジョナは海外でうまく生活していけるか心配だった。しかし幸いなことに、彼はシンガポールで成功した。)
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