第3回 英検準1級語彙問題特講
- logoport
- 2017年1月23日
- 読了時間: 3分
さあ、今回もさっそく問題を見てみましょう。
問題
As employees frequently complained about the company's overtime policy, a number of ( ) were made to fix the problems.
1 flocks 2 amendments 3 preliminaries 4 constraints
特別講義

問題文は、「従業員たちが残業についての会社の方針にしばしば不満を述べていたため、問題解決のために多くの( )がなされた」という意味。文頭のasは「~なので」と理由を表す接続詞ですから、問題解決に向けた方策が実施されたと考えられますね。employee(従業員)、overtime policy(残業についての方針)などはビジネスの場面で非常によく使われる語句です。またfrequently(頻繁に)、complain about ~(~について文句を言う)も重要頻出表現なので、確実に覚えてくださいね!
選択肢1のflockは「(ヒツジ・ヤギ・アヒルなどの)群れ」という意味の名詞です。「群れる」という動詞の意味もあります。
例:Young people flock to the area every weekend.
(その周辺では、毎週末若者がたむろしている)
なお、同じ「群れ」でも牛や馬はherd、魚だとschoolと言います。「メダカの学校(school)」は、実は「メダカの群れ」という意味だったんでしょうか!?
選択肢2のamendmentは「改正、変更」という意味で、これが正答となります。特に法律などの条項を変更する場合に使われる言葉で、動詞amend(~を改正する)の名詞形です。
例:The First Amendment in the U.S. is the right to free speech.
(アメリカ合衆国憲法修正第1条は言論の自由の権利である)
アメリカ合衆国憲法(Constitution of the United States)には、基本的人権の保障を既定した10条から成る修正条項「権利章典(the Bill of Rights)」があります。「言論の自由の権利」「軍隊の舎営に対する制限」「令状主義」…と続くのですが、ほとんどのアメリカ人は最初の2つか3つしか覚えていないそう。でもそれは憲法と言えば第9条の平和主義くらいしか思い浮かばない多くの日本人と変わりないですね。あ、皆さんはそんなことないでしょうか。。。
選択肢3のpreliminaryは、「前の」を意味する接頭辞pre-に、limin(敷居)と形容詞語尾の-aryからできた語で、「敷居の前に置かれた」→「始める前の」→「準備の、予備の」という意味になりました。「準備、予備」という意味の名詞としても使います。
選択肢4のconstraintは「制約、拘束」という意味の名詞。con-(いっしょに)+strain(~を締める、ぴんと張る)からできた語で、string(締めるもの→ひも)やstress(緊張、ストレス)、stretch(伸ばす)などと仲間の単語です。動詞形のconstrain(~を強いる)もあわせて覚えておきましょう。
それでは最後に問題文を読み直してみてくださいね。
As employees frequently complained about the company's overtime policy, a number of amendments were made to fix the problems.
(従業員たちが残業についての会社の方針にしばしば不満を述べていたため、問題解決のために多くの改定がなされた)
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