第10回 英検準1級語彙問題特講
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- 2017年3月13日
- 読了時間: 3分
今回で「特講」も10回目を迎えました。皆さん、勉強は続いていますか?
今回も、問題から見ていきましょう。
問題
The free wine at the company party was delicious, but Jennifer was careful not to get ( ).
1 intoxicated 2 plunged 3 resumed 4 flipped
特別講義

問題は「会社のパーティーで出された無料のワインはとてもおいしかったが、ジェニファーは( )ないように注意した」という意味の文です。無料のワイン――アルコール好きにはたまりませんね? でも、おいしいワインなのに、ジェニファーは何に注意したのでしょうか。選択肢を見ていきましょう。
選択肢1のintoxicatedは「(酒などが)…を酔わせる」という意味の動詞intoxicateの過去分詞が形容詞化したもので、「酔った」を意味します。さっそくアルコール関連の単語が出てきましたね。これが正答です。「酒に酔う」はget drunkでも表せますが、get intoxicatedのほうが堅い言い方です。
ところで、toxic(有毒な)という形容詞を知っていますか?
例:toxic chemicals(有毒な化学物質)
つづりから想像できるとおり、intoxicated(酔った)はtoxicと語源的につながりがあります。また、体の中の有害物質などを取り除くことを「デトックス」といいますね。これは英語のdetox(解毒;~を解毒する)からきていて、これもtoxicと語源的に関連のある語です(de-の部分は「分離」を意味します。[ディータクス]と発音します)。
選択肢2の原形plungeは「~を突っ込む」という意味です。
例:Bruno plunged his hand into his pocket and took out a piece of paper.
(ブルーノはポケットに手を突っ込み、紙切れを取り出した)
また、plungeは「飛び込む、突進する」という意味でも使われます。
例:The pelican plunged into the water and caught a fish.
(ペリカンは水に飛び込んで魚を捕まえた)
例:The truck went out of control and plunged off the bridge.
(そのトラックはハンドルを取られて橋から転落した)
選択肢3の原形resumeは「(中断していたこと)を再開する」という意味で、発音は[リズーム]または[リズューム]です。
例:Martha resumed her work after a coffee break.
(マーサはコーヒーを飲んで一服したあと、仕事を再開した)
resumeのre-の部分は「再び」を意味し、rewrite(~を書き直す)、rebuild(~を再建する)、reconsider(~を考え直す)などに見られます。
ちなみに、「要約、概要」のことを「レジュメ」といいますね? これはrésuméとつづり(resumeとつづることもあります)、発音は[レズメィ]です。アメリカ英語ではrésuméは「履歴書」の意味でもよく使われ、TOEICではおなじみの単語です。
選択肢4の原形flipは「~をさっと裏返す」や「~をさっと動かす」などの意味を表します。単に裏返したり動かしたりするのではなく、「素早く」というニュアンスを含む点がポイントです。
例:flip a pancake(ホットケーキを裏返す)
例:The girl flipped the lid open and looked inside the gift box.
(その女の子はプレゼントの箱のふたをぱっと開けて中を見た)
最後に問題文を確認して今回の勉強を終わりにしましょう。おいしいワインを飲んで、疲れた頭を休めるのもいいかもしれませんね。
The free wine at the company party was delicious, but Jennifer was careful not to get intoxicated.
(会社のパーティーで出された無料のワインはとてもおいしかったが、ジェニファーは酔わないように注意した)
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