第17回 英検準1級語彙問題特講
- logoport
- 2017年5月31日
- 読了時間: 3分
今回は何やら景気の良さそうな話のようですよ。さっそく問題から見ていきましょう。
問題
A: I can't believe you won the lottery!
B: Me neither. It still hasn't ( ), actually. I don't feel rich at all.
1 acted up 2 showed off 3 sunk in 4 passed out
特別講義

「君が宝くじに当たったなんて信じられない!」――「私もそうなの。本当にまだ( )ないわ。お金持ちになったっていう気が全然しないのよ」というやり取りです。Bの2文目のItは「宝くじに当たったこと」を指しており、直訳的に言えば「宝くじに当たったことは本当にまだ( )ない」ということです。そしてBは最後の文で「お金持ちになった気がしない」と言っています。この流れを踏まえて、( )にどのような内容が入るのが自然かを考えながら、選択肢を確認していきましょう。(以下の解説では選択肢の動詞を原形にしてあります。)
選択肢1のact upには(1)「〈子供が〉いたずらをする」と(2)「〈機械などが〉調子が狂う」という2つの意味があります。
例(1):I don’t know how to discipline my kids when they act up.
(子どもがいたずらするとき、どうしつけていいかわからない)
例(2):My stomach is acting up again.
(また胃の調子が悪くなった)
選択肢2のshow offは「人目を引こうとする、いいところを見せる」を意味します。
例:Gerald always tries to show off when he’s around girls.
(ジェラルドは女の子の前ではいつもかっこつけたがる)
また、show offは「…を見せびらかす」という意味でも使われます。
例:Monica showed off her singing talent at karaoke.
(モニカはカラオケで歌の才能をひけらかした)
選択肢3のsink inは「〈言葉・出来事などが〉理解される、心にしみる」という意味で、これが正答です。It still hasn't sunk in, actually.は「それは本当にまだ理解されていない」、すなわち「まだ本当にその実感がわかない」という意味合いになります。
例:Kerry paused long enough for his words to sink in.
(ケリーは自分の言葉が理解されるように十分に間を置いた[ケリーは十分に間を置いて、自分の言ったことを相手が理解できるようにした])
選択肢4のpass outは「意識を失う」を意味します。
例:Olivia nearly passed out when she saw the scene of the accident.
(オリビアは事故現場を目にして、もう少しで気を失うところだった)
今回は難しい表現ばかりで、ちょっと疲れたのではないでしょうか。でも、こういった動詞表現をしっかり覚えることは本当に大切で、必ず英検での得点アップにつながります。どうぞこの言葉を信じて学習を続けてくださいね。I hope my words will sink in.(私の言葉があなたの心にしみ入りますように)
それでは、最後に問題文を声に出して読んでみましょう。
A: I can't believe you won the lottery!
B: Me neither. It still hasn't sunk in, actually. I don't feel rich at all.
(A: 君が宝くじに当たったなんて信じられない!
B: 私もそうなの。本当にまだ実感がわかないわ。お金持ちになったっていう気が全然しないのよ)
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